【社長のひとりごと】No.74-「沼る」のルーツとその歴史

 NHKで盆踊りを取り上げた報道番組の中で、アナウンサーが「盆踊りに沼っちゃいました」とレポートするのが聴こえてきて、けっこう驚きました。それまで「沼る」という言い方は若者社会の流行り言葉と思い込んでいたこともあり、まぁ、そのアナウンサーも若い方でしたが、ついに報道にまで使用されるようなオフィシャル言葉になったのかと、認識を新たにしました。とはいえ少し気になったのでAIに聞いてみると、「特定の対象にどっぷりと夢中になり、時間やお金を注ぎ込んで抜け出せない状態を指す現代用語」とありました。

 その辺までは分かるのですが、では「その言い方はいつ頃からなのか」と問うたところ、AIが答えた内容は以下の通りです。

1.2000年代:カメラ愛好家の「レンズ沼」=「沼」のルーツとして有名なのが2000年代前半からネットの掲示板で使われていた「レンズ沼」という言葉。

2.2010年頃~:ネットスラング・オタク用語へ発展=アニメ、ゲーム、声優、フィギアの収集等「お金と時間をいくら使っても底が見えない」あらゆるジャンルに対して「〇〇沼」という、自分がハマっていることを周囲に少々自慢げに、あるいは自嘲気味に語る表現として定着していった。

3.2018年以降:一般層や若者言葉への定着=2018年にNHKで『沼にハマってきいてみた』という番組放送がスタートしたこともあり(なんだ、NHKでとっくにやってたんだ)、オタク層だけでなく一般の若者や世間にも広く認知されるようになった。現在では派生語として、以下のような表現も日常的に使われている。

・沼る=2020年頃からさらに流行し、恋愛相手に夢中になる際にも使われる

・沼落ち=ファンになった決定的瞬間を指す

・沼ガチャ=スマホゲームの課金が止まらない状態

 いやぁ、AIは便利ですねぇ、と感心している場合ではなく、さすがにNHK等の番組で全国デビューすると、その波及効果には凄いものがあります。ただ、私がもっとスゴイと思うのは、瞬く間にその言葉から派生した新しい言葉を生み出し、さらに変容させていく人間社会のダイナミズムです。う~む、それよりAIに沼らないように気を付けないと。