【社長のひとりごと】No.41-マナーとルールに囲まれた日常

 全日の会合等で半蔵門に出かけますが、近くに皇居のお堀があります。お昼の時間帯に限らずお堀端を走るランナーたちがいます。見ると、どうやら「皇居周回は反時計回りがマナー」となっているようで、皆が同じ方向に駆けています。このマナー、2013年に定められたとか。 (『知っておくと役立つ街の変な日本語』飯間浩明 朝日新聞新書)

 私たちの日常は「マナー」と「ルール」に囲まれています。ところでマナーとルールはどう違うのか、早速ネットで調べてみると、マナーは私たちが「守ることでお互いが気持ちよく過ごすための習慣」で、ルールは私たちが「守るべき規則」だといいます。例えば、

 ●交通ルール:スピード違反、駐車禁止、信号無視、免許証不携帯、ながら運転等々
 ●交通マナー:無理な割り込みはしない、渋滞中の合流は一台ずつ、譲ってもらったらお礼をする、あおり運転はしない(これはルールに移行)等々

と分かりやすくなっています。近年クローズアップされた「あおり運転」は、これまでのボーダーライン上からルールに移行しました。交通ルールには「罰則」もありますね。

 私たちの業務上の関連でのマナーとルールは、入居者の方のゴミの出し方なんかが身近な問題になります。上記の「交通」のように分けてみます。

 ●ゴミ出しルール:地域ごとにゴミ出しの曜日が決まっている、ゴミの分別等々
 ●ゴミ出しマナー:決めた場所へのゴミ出し、乱雑にしない等々

といったところでしょうか。このルール違反には「罰則」はありませんが、持って行ってくれない場合があるので、その場合は近所迷惑な問題となります。

 ちなみに冒頭の「皇居ランのマナー」には「歩行者優先」とか「ごみは持ち帰る」等の項目が入っているそうです。改めて「反時計回り」を考えるとマナーというよりも、ぶつかると危ないこともあり、どちらかといえばボーダーライン上にあるような気がしないでもありません。

 これを取り上げた飯間氏によれば、「ルール」にはきつい語感もあるのでそれを避けたのだろう、ということです。また「マナー」の指す範囲が広がっているのかもしれない、としています。ただ個人的な印象では近年耳にする「マナー」の語調の端々に「ルール」のような<キツサ>が、相当に練りこめられているように思えてならないのですが…。