【社長のひとりごと】No.15-ゾワッとする短歌!

 

 毎回、思わず笑ってしまう「サラリーマン川柳」ですが、『しびれる短歌』(東直子 穂村弘 ちくまプリマ―新書)をみると、短歌にもお腹を抱えてしまうような作品がけっこうあり、ほんとうに<しびれ>てしまいます。  *以下、太字の歌はゾワッと面白いと思った作品(大鎌)

 ほんとうはあなたは無呼吸症候群おしえないまま隣でねむる       (鈴木美紀子)

 「海老はまだ動いている」と包丁を我に握らせ妻は消えたり       (松本秀三郎)

 わたくしの料理を食べなくなってから子に魔法はかかりにくくなり    (風花雫)

 冷や飯につめたい卵かけて食べ子どもと呼ばれる戦士であった      (雪舟えま)

 舟さんとマスオさんだけの回はあったのかなあったらいいのにな     (横山寛起)

 湯上りに倒れた夫見つけてもドライヤーかけて救急車待つだろう     (横山ひろこ)

 君に掌を握られて死ぬというふわれに備へて老妻はジム通ひ始む     (大建雄志郎)

 急行を待つ行列のうしろでは「オランウータン食べられますか」     (大滝和子)

 「もう嫌だ俺はペリカン便に行く」クロネコヤマト倉庫の壁に      (入谷いずみ)

 質問をしそうでしない女の子エゾモモンガのような瞳で         (東直子)

 えーえんとくちからえーえんとくちから永遠解く力を下さい       (笹井宏之)

 洗濯機の レンジの ビデオデッキの デジタルの時間少しずつずれてる (もりまりこ)

 大みそかの渋谷のデニーズの席でずっとさわっている一万円       (永井祐)

 互いしか知らぬジョークで笑い合うふたりに部屋を貸して下さい     (野口あや子)

 信長が斃れし齢にわれなりて住宅ローン残千八百万           (小池光)

 「酔ってるの?あたしが誰かわかってる?」「ブーフーウーのウーじゃないかな」(穂村弘)

 生前は無名であった鶏がからあげクンとして蘇る            (木下達也)

 祖父なんばん 祖母とんがらし 父七味 母鷹の爪 兄辛いやつ     (踝踵)

 (7×7+4÷2)÷317(カッコななかけるななたすよんわるにカッコとじわるさんはじゅうなな) (杉田抱僕)

 るるるるるるるるるるるるるるるるるどれがあの子の乗る一輪車     (eh)

  http://www.hironomiya.go.jpくちなしいろのページにゆかな       (吉川宏志)

 言葉ではない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ラン!     (加藤治郎)

 ガス栓とトイレが二つある家で、片方のガス栓が壊れた          (いなにわ、せきしろ)

 それぞれがどのような背景をもっているのか、想像してみるだけで笑ってしまいますね。
いや、背中がゾワッとしびれる歌もありますね。